ブラックバイトによる団体交渉拒否とその後の動向


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ブラックバイトで団交要求 大学生、飲食チェーン店に

労働組合「ブラックバイトユニオン」は10日、大手飲食チェーン店でアルバイトとして働く組合員の大学2年の男性が、4カ月間の連続勤務や多額の「自腹購入」を強いられたとして、未払い賃金や購入代金の返還などを求めて会社側に団体交渉を申し入れた、と明らかにした。

男性は首都圏の「しゃぶしゃぶ温野菜」に勤務。申し入れ先は男性が雇われており店をフランチャイズ経営する会社と、フランチャイズ本部の「レインズインターナショナル」(横浜市)。

男性は今年4月から休職を申し出た8月まで毎日約12時間を休みなく働いたにもかかわらず、一部の賃金が未払いになっていると主張。

47news

バイトだったら直ぐに辞めちゃえば良いじゃん。と思いはしましたが、
最近、虐待についての研究が進み言われているのが、
被害者は被害に遭い続けると、
自分が悪いと思い込んでしまう。
また、加害者が一番もっともひどい虐待を行うのは、
被害者が自立しようとするタイミングだと言われており、
被害男性は退職しようとした事が何度かあるという事なので、
その際にも大きな圧力が掛けられた事が予想されます。
そういった事を何度か繰り返されている間に、
自分の力ではどうにもならないと
無力感を学習してしまった事が予想されます。

ただ、それも長くは持たずに、
ブラックバイトユニオンに被害男性より相談が持ち掛けられた事で
事は公となりました。

 

被害男性の主な被害

  1. 長時間勤務
  2. 4ヶ月連続勤務 一日12時間労働
    (2015.01~03は月に2~4日の休日
    2015.04.12~08.11は無休暇)
  3. 多額の賃金未払い
  4. 十数万円の罰金
  5. 辞めさせない為の脅迫
  6. うつ病などの健康被害および大学の単位取得不可

これは完全な強制労働ですね。
詳しい内容については
ブラックバイトユニオン「しゃぶしゃぶ温野菜」の学生アルバイト労働問題の事実経過について

音声がこちら(「しゃぶしゃぶ温野菜」ブラックバイトの実態 )

音声を聴きましたけど完全な脅迫ですよね。
「殺すぞ」とか「お前ん家行くから」とか、
社会人になってから聞いた事のない言葉がずらりでしたね。
おそらく、親を呼ぶというのは
被害大学生の親に心配を掛けたくないという
孝行心に付け込んだ卑劣な手ですね。
(虐待加害者は被害者の友人や親との繋がりを
絶とうとする事が多いようです。
ここでは親を呼ぶぞと言う事で
選択肢から親に相談するというのを除いているんですね)

ユニオンからの団体交渉にへの反応(~2015年9月12日迄)

しゃぶしゃぶ温野菜のフランチャイズ本部である
株式会社レインズインターナショナル

・あくまでフランチャイズの本部、直接の雇用関係にも無い為、団体交渉には応じない。
・当該店舗に対しては事実関係の調査を要請
・調査結果によってフランチャイズ契約に基づいた厳格な対応を行う通知
・当該店舗への休業の申し入れ

被害大学生を雇用していた
しゃぶしゃぶ温野菜の運営会社である
DWE JAPAN株式会社(千葉県成田市 代表者 川井 直 )

ブラックバイトユニオンよりの団体交渉を求められての回答
・9/30まで待って欲しい代表者では何も決められない
・当該店舗の店長の出勤停止
・専門買いに依頼を行ったうえでユニオンと交渉開始

被害大学生の勤務していた店舗の店長

・大学生の自宅ポストへ手紙を投函
内容は被害大学生への誹謗中傷と訴える準備がある。
考え直すようにというもの
※大学生はこれにより友人宅へ非難

 

何だか関係者一同全員、逃げに回っているという印象ですね。

更にその後(2015年9月16日)

株式会社レインズインターナショナルニュースリリース

1.チェーン全店の相談窓口を設置
2.スーパーバイザーによる相談対応と支援強化
3.加盟店オーナーへの研修強化
4.上記3補完の為のEラーニングシステム導入
5.加盟企業からの相談窓口の設置

(ニュースリリースpdf)

う~ん、雛形に沿った無難な対応という印象を受けてしまいます。
2.のスーパーバイザーというのはレインズ社内の人間ですよね?
そうなると結局、企業倫理に基づいた対応しか出来ないのでは?

社労士を入れるという話もあるのかもしれないですが、
大体に於いて雇用主である企業を向くのが当然であり、
今まで筆者が見た社労士が言って来るのは、
従業員への給与は月末締め翌月末払いにすれば、
キャッシュフローも良くなりますよ。とか、
禄でも無い事しか言ってこなかったので、
あんまり期待は出来ない。
定期的に社外の監査を入れるとかでないと、
形骸化して終わるのがオチでは?

また、気になるのが、
レインズインターナショナルは、
あくまでフランチャイズの運営本部であるに過ぎない。と、
そのスタンスを度々に渡って述べているという事です。
ここで危惧していますのは同じような事案が起きた際に、
レインズインターナショナル自体は、
正しい指導を行ったので悪いのは全て運営会社。
という論法が成立しそうな事。
その上で運営会社へは過酷な要求を突き付ける。
という構図が出来てしまいそうで怖いなぁと感じています。

今後の動向にも注目したいと思います。

進展があったので続きを書きました
https://kanasiiwarai.com/onyasai2