いつまでもあると思うな親と金とは昔の人はよく言ったもんです。
出来ることなら親には死にそうで死なず両親共に認知症等の介護も必要にならずオレオレ詐欺に引っ掛かってすってんてんになることもなく奇跡的に無病息災のまま長寿を全うして欲しいと思っています。
不動産売却など関係ないと思っていても
私もおっさんと呼ばれるようになって久しく、同僚との話題やニュースなどで親の介護をどうするか?みたいなものを見掛けると自分の親が要介護になったらどうしようという不安になります。
もしもそうなったら老人ホームにでも入ってくれるのがベストです。
そうなると親の住む自宅は空き家になるので売却してその資金を老人ホームの購入資金にでも充てるのがベターであろうか?
そんな心の隙間を突くかのようにネットで不動産の売却なら複数見積もりのこのサイト的な広告を見せられてボンヤリと思ったことを今日は書いてみたいと思います。
不動産を売却する側として
先ず自分が不動産を売る側として考えてみます。
もしも不動産を売却すると考えたら1円でも高く買い取って欲しいです。
出来れば勝手に土地だか建物だかに何だか知らん勝手な思い入れや思い出とやらがあって相場を無視した高額な金額で買い取って欲しいです。
不動産の買い手側
しかし一方の買い手側は1円でも安く買い叩きたい!
無理して買ったマイホームのローンがリストラだか何だかで払えなくなったのを安く買い叩いた上に相手から感謝されたい等と都合の良いことを考えて不動産屋にそんな感じで急に多額の資金が必要になって相場の2割引き3割引きでも可みたいな都合の良い物件無いの?等と言って不動産屋を困らせているに違いないのです。
そうして1円でも高く売りたいと売主と1円でも安く買いたい買い手の両者が出会ったらどうなるかと言うと相場付近の金額で取引することになります。
市場メカニズムというのは実に上手く出来ています。
本当に買い手側にとって都合の良い取引を望む売り手が現れたら
もし本当に買い手側にとって都合の良い相場より安い金額で良いと言う売り手が出て来た場合なのですが、それは売り手から相談を受けた不動産会社が一度買い取って相場の金額で売りに出すと思います。
手元に資金が無かったらどうするか?
営業活動で人件費掛けたり広告費を掛けて動くのって面倒臭いじゃないですか?
だから日頃そういうハイエナみたいに安く物件を買い叩いて自社でリフォームして販売しているような業者に回します。
従って一般の素人がお得だと思える物件は精々がおとり物件という奴で、これはチャンスと息せき切って不動産屋を訪ねてみたら「いやぁ丁度さっき売れちゃったみたいなんですよね。惜しかったですね」等という猿芝居を見せられて落胆した上に不動産会社に個人情報を取られる位が精々なんだろうと思ったりします。
不動産一括査定サイトに登録した際の流れ
ここで話を不動産一括査定サイトに戻します。
不動産一括サイトは売り手側が売却したい不動産情報を出し、その情報を基に複数の不動産会社が物件の見積もりを提示して売る側が都合の良さそうな不動産会社に売却を依頼する形になります。もしも自分が不動産会社側で一括査定サイト経由で見積もり依頼が来たらどうするか考えてみます。
不動産会社が不動産一括査定サイトからの案件を取る為にはどうしたら良いか?
不動産会社は不動産一括査定サイトに登録した売り手から選ばれることで案件となり、更にそこから実際に売り手と買い手の取引が成立することで利益となります。
そこで売り手から選ばれる為に自分が不動産会社側なら高めの見積もりを出すと思います。
と言うのは売る側は高い金額で買い取って欲しいと考えていると知っていれば見積もりの高い会社に依頼される可能性が高いと考えるからです。
不動産会社はリスクを抱えていない
しかし買う側は安く買いたいので相場より高い金額の物件は売れません。
ですが不動産会社は言ってみれば売主から販売の委託を受けているような形なので、別に売れなくても自分の懐は痛みません。
それ所か売主はいつまで経っても売れない物件の維持費や抱えている事情によって勝手に困って焦って行く様子が見えてきたら適当に頃合いを見て売主に買い取りを希望する人が出たけど値段を安くしないと買えないと言っていますとか何とか適当なことを言って販売価格を下げさせて、今回は残念ながら取引は不成立となりました。とか言って以降はその価格を基準値として扱えば良いのです。
結果的に一括査定サイトに販売価格として適性価格を出した会社から見積額を高く出した自社に販売委託を勝ち取ることが出来ました。
更に売主が勝手に困窮していけば自社で安く買い叩くチャンスまで得られるので良いこと尽くめです。
不動産一括査定サイトを使う側の心構えとして
以上のような理由によって不動産一括査定サイトに登録している不動産屋は大抵の場合は相場より高い価格を出してくるんだろうなと想像します。
そう考えると売却を考える側は自分が売却したいと思っている物件の相場を知る必要があります。
自分だったらどうやって調べたら良いのか考えて見ると、ネットで適当に近くの住所で出ている物件の販売価格をいくつか適当にチェックして相場観を作る。
その上で見積もりサイトを使うのは販売について全く焦っておらず売れなかったら自分が住めば良いや位の時に相場より高く出して置く。
しかし売却を任せる会社の営業マンは優秀であれば優秀であるほど相場より高い価格の物件を一生懸命プッシュすることはほぼ間違いなく無いので、この段階で販売を委託する不動産会社には比較的広告費を使っている会社で賑やかしに相場より高くても売却したい物件を掲載し続けてくれそうな会社を選ぶ。そうして買い手が酒に酔った勢いで決めちゃったみたいなミラクルを期待して任せておけば相場より高く売れる可能性も高くなって良いのだろうか等と思ったので今日は書いてみました。
それでは今日はこの辺で