川口市役所に騒音問題を相談したら解決しなくなった話1

川口市役所 騒音

これは自宅前にイオングループのまいばすけっとが自宅前にオープンしました。しかしまいばすけっとの室外機から騒音と低周波音と振動に苦しむことになりました。これはそれをどうにか解決しようと悪戦苦闘している記録です。
正直、解決せずに終わる可能性も高いと思うのですが同じように苦しむ人がいて何かしらの参考になれれば幸いです。

騒音問題解決の為に川口市環境保全課に相談してみることにする

騒音問題に直面して軽くググって解決することの難しさを知るのですが、いざ自分が解決に乗り出してみると想像したよりも遥かに難しいのだと思い知らされて途方に暮れています。
と言うのも自宅前に3月からオープンしたイオングループのまいばすけっとが設置した室外機からの騒音と低周波音に苦しめられているのですが5月を過ぎた今になっても解決していません。

通常、地方自治体には環境保全課という騒音に対応してくれる部署があります。

今回はそこに相談したら解決が遠のくことになった話です。

まいばすけっとは西川口駅東店は騒音条例に違反している可能性が高いことが分かった

地方自治体には環境省の定めた騒音の環境基準に準じた守るべき環境基準というものがあります。
私の自宅前で騒音を発生させている室外機はアプリの騒音計で測った所、深夜2時以降にも環境基準値を超える騒音の数値が出ていたので対応を依頼します(本来なら50dB以内に収めないといけない騒音値を大幅に超える60dB以上の数値が計測できた)

 

引用するウェブページのタイトル
出典:騒音規制法・振動規制法 -川口市

川口市役所環境保全課は騒音問題に対応しない

2022年3月2日
川口市役所からの報告です。

騒音の確認が出来た。
スーパーの担当者にも騒音が出ている旨を伝えた。
しかし相手が条例の処罰対象から外れている。

第六十五条 何人も、夜間(午後十時から翌日の午前六時までの間をいう。以下この条及び次条において同じ。)においては、住宅の集合している地域、集合住宅内又は道路その他の公共の場所において、みだりに付近の静穏を害する行為をしてはならない。
2 複数の事業者が営業を行う建物内又は他の者の住居が併設された建物内において夜間に営業を行う者は、当該建物内における静穏の保持に配慮しなければならない。
(深夜営業騒音等の規制)
第六十六条 夜間において別表第七に掲げる営業を行う者は、当該営業に係る夜間における騒音について、規則で定める区域の区分ごとに規則で定める基準を超える騒音を発生し、又は発生させてはならない。

引用:「埼玉県環境保全条令」-埼玉県法規集

別表第七(第六十六条関係)
一 飲食店営業(食品衛生法施行令(昭和二十八年政令第二百二十九号)第三十五条第一号に掲げる飲食店営業のうち、設備を設けて客に飲食させるものに限る。)
二 ボーリング場営業
三 バッティングセンター営業
四 ゴルフ練習場営業
五 小売店営業(店舗面積(大規模小売店舗立地法(平成十年法律第九十一号)第二条第一項に規定する店舗面積をいう。)が五〇〇平方メートル以上の店舗において行うものに限る。)

引用:「埼玉県環境保全条令 別表」-埼玉県法規集

私の住む地域は商業地域で、その場合は20台以上駐車できる駐車場がある
大型スーパーやファミリーレストラン等に条例での規制が適用される。
しかし該当店舗は対象外である。
(じゃあ騒音基準はどうなるの?)
そのため相手には苦情が申し立てられていることと任意の改善を求めるに留まる。
以上の旨が伝えられます。

併せて私は騒音元となっているイオングループの「まいばすけっと西川口駅東店側」に改善をお願いしますというメールを送りました。
そして改善しましたという連絡を受けます。

問題があるとすれば何も解決していないことです。対策というのが何なのかを確認したところ100円均一辺りで買って来たゴムを室外機のファンガードと筐体の間に貼り付けていただけです。寧ろ一緒に取り付けられた立ち入り規制用の鎖が振動で揺れて鳴る音の方が大きい位です。

ー2024年4月3日動画追加
まいばすけっとが出来る限りの対策は全て行ったと宣った後の現場の騒音状況を録った動画です。※ヘッドホン推奨

騒音計の数値としても騒音の環境基準を超えています。

職務を放棄する川口市役所 環境保全課

今回の騒音と低周波音と思われる問題について、川口市環境保全課とイオングループまいばすけっとの両者に共通した利益は今回の騒音問題を無いものとすることが出来れば解決に掛かる資金や労力を省けることです。

2022年3月9日
当時の私は性善説に立っていたので再び川口市環境保全課に騒音問題解決に向けての協力を依頼します。

以下の内容を依頼しました。
•スーパーが問題を解決したと言っているが全く解決していない
•騒音以外にも低周波音と思われる被害が出ている
•低周波音の測定を依頼
•スーパーに対して騒音対策のアドバイスもしてあげて欲しい

また当時のイオングループのまいばすけっと側の反応を見て私は騒音問題の解決に向けて動いてはくれそうだと思っていたのですが同時に解決する為の知見に欠けているのだろうとも思っていました。
(まさかプライム上場のイオングループが法令順守と環境を守ると謳いながら堂々と法令を無視するとは思わなかった)
そこで専門店的な知識を持つ人間のアドバイスが必要だと思いました。

また公害等調整員会はこういった企業活動による騒音は公害問題として先ずは市の環境保全課を窓口として紹介しており、そこでは下記のような役割があることを説明してくれています。

 公害苦情相談では、窓口の相談員が皆さんの苦情をお聞きし、相談内容に応じて被害の状況を調査します。そして、被害の原因や実態を明らかにした上で、当事者に改善のための指導や助言を行い、苦情の解決に努めます。相談は無料ですので、お気軽にご相談ください。  ご相談は、直接窓口でできるほか、電話や手紙・メールでもできます。
出展:総務省 公害等調整員会「公害でお困りのときは公害相談窓口へ」

このように騒音問題について環境保全課が原因の調査を行うことでまいばすけっとが行わなければならないことも自ずと明らかにされます。

また低周波音の問題についても下記のように騒音を出している室外機が原因となっている可能性が高く一緒に調査をされるのだろうと思いました。

低周波音による紛争もそれ単独では先述の公害類型には該当しませんが、騒音・振動に関係するものと考えられる場合は公害類型に該当し、制度の対象になります。
出典:総務省 公害等調整員会「公害」とは?


2022年3月9日 夕方頃
川口市役所からメールが返って来ます。

川口市環境保全からの返信内容
・まいばすけっと西川口駅東店の担当者は機器の点検および吸音材を設置した。
・該当店舗は規制対象外である。
・任意の改善を求める以上の対応は出来ない。
・元々規制対象外なので計測するだけ無駄なので騒音測定は実施していない。
・低周波音問題も規制が無いので対応しない。

私が驚いたのは騒音を確認したのは測定で確認したものではなかったということです。
「それってあなたの感想ですよね?」
ひろゆき氏の名言が思い浮かびます。

そうです。川口市役所の言っていた騒音を確認しましたという言葉は”感想”だったのです!

川口市の対応が解決の妨げになっている理由

イオングループのまいばすけっとに対して本来であれば解決を求めなければならない川口市役所環境保全課が解決しなくて良いと言っているからです。

環境保全課はまいばすけっとに対して「解決してもしなくても良い(騒音値の計測をすると環境基準に引っ掛かって解決の為に動く必要が出て来る為そんなことはしない)」と伝えています。
(もちろんこんな言い方はせず「解決するかどうかは任意です」といった伝え方をしているのですが結果は同じものとなります)

例えば自分が騒音元企業の担当者だとして川口市役所環境保全課から同じことを言われたらどうしますか?

私なら先ず上司に報告します。

担当者「騒音問題ですけど川口市役所が解決してもしなくても良いって言ってきました」
部長「川口市役所が解決しなくても問題ないって言うなら、ほっとけば良いな」
担当者「そうですね」

以上のような流れになると思います。というかなっています。
つまり川口市役所環境保全課はイオンのまいばすけっとに対して、発生している騒音問題を解決しなくて良いと言うお墨付きを与えていることが一番の問題です。

しかし私には打つ手が無く、もう引っ越すしか道が無いのかと悔しがっていたのですが調べてみると川口市役所環境保全課は対応しなくてはならないことが分かってきたので続きで書いていきたいと思います。

2022/6/28追記

2022年6月27日23時09分 騒音計で計測

2022年6月27日23時09分 騒音計で計測

いくら言っても川口市役所は騒音の測定すら行っていない状態なので仕方なく自分で騒音計を用意して計測しました。
画像では暗くて見え辛いですが風防も付けています。
計測する場所は室外機直近の敷地境界線から室外機の吹き出し口より1m下がった場所で行っています。

騒音値:59.9dB
(騒音の環境基準では50dB以下が基準値)

取り敢えずスーパーが環境基準値を大きく上回る騒音を出している状態であることは確認出来ました。

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