都心から適当に行く温泉地はどこが良いか?

貫一お宮の像 徒然日記

大体半年に一度くらいのペースで無性に温泉に行きたくなって雑に泊まれる場所を探します。
何というんでしょうね?スケジュールをしっかり組んでというか適当に旅行に行きたくなる感じって言うとイメージ湧きますかね?

適当に泊まって、適当に飯食って、適当に温泉に入ってゆっくりしたい。
一番の目的はゴロゴロして疲れを取ること。
だったら家で良いのでは?と自分でも思うのですが、そこには温泉と少しだけ日常から離れたいという欲求があるのです。

私は東京寄りの埼玉県に住んでいます。
会社で悲しい笑いさんてどこに住んでんの?と聞かれれば
「ほぼ(小声)都内に住んでるよ」と答えています。

今回はそんな私が旅先の移動手段は徒歩でトホホという前提で実際に行ってみた温泉地について独断と偏見に基づいて案内してみます。

箱根は適当旅行にいまいち向かないと思う理由

箱根

箱根は山が多い

まず都心に近く温泉地と言えば箱根が良いんじゃない?と聞かれれば坂が多いのでノーセンキューと答えます。

箱根登山鉄道も風情があって嫌いではないんですが、適当に歩いて観光しようと思うと坂が多くて歩くだけでクタクタになってしまうので、あの辺はそこそこの予算を掛けてカップルで部屋に温泉の付いている部屋でも取って一泊しっぽりして次の日にはさようならというスケジュール感でないと行く気が起きないんですよね。それと観光するにも車がないときついのではないかと思います。
行くなら箱根の山道をがっつり歩いて自然に癒されながらも身体はクタクタになって温泉で疲れを癒して、上手い料理を食べるという疲れることを目的に含めないと選択肢には入って来ないかなぁというイメージを持っています。

そして箱根の観光地はどこに行ってもそこそこ楽しめるのですが、いかんせん距離が離れているので、いちいちバスで移動となると経路や時間を調べてという下調べが必要になって来るので個人的にはかったるくてやっぱり下心でもないとやってらんないというのが正直な所です。

しかし車が出せる。それか何人かのグループで誰かがスケジュールを組んでくれたり、あるいはメンバーの誰かが車を出せるという条件が揃うなら箱根は色々と見れる場所が一気に広がりますし、行けばどこもそこそこ楽しく過ごせるのでお勧めです。

私のような雑に温泉につかりたいという目的には向かないというだけです。

湯河原温泉はどうか?

湯河原の海

湯河原の海、実際に行って見るときれいなんだけどね

それなら熱海の直ぐ近くにある湯河原温泉です。 ここも海は割と近くにあるんですが適当に歩いて海でも散歩しようと思うと10~20分位は歩かないとならないので、いまいちかったるくてやっぱり熱海にすることが多いです。
小田原の需要はやっぱり都心からの社員旅行でそこそこ大きな宴会場のあるホテルがあってコンパニオンでも呼んで飲んで騒いで吐いてとかがニーズとしては強いのかもしれないですね。
ここも観光する場所はいくつかあるんですが、やっぱり距離があって坂が多いので電動自転車とかホテルでレンタル出来ると変わって来るのではないかと思いました。

弁財天

たまには女子成分を入れるために弁財天様の登場


それで五所神社にでも行って境内に散らばってる七福神とか適当に探してみるのは楽しいかなと思います(布袋さんは何故か離れた場所に置かれている。ハブられてんのか?)

熱海が人気の訳を考えてみる

熱海

熱海

熱海が若者に人気と言われると私は疑問符が付きます。
熱海、言っちゃ悪いですがあんまりやる気のある観光地だとは思いません。
昔の社員旅行や何だかんだで大人数の宴会客が黙ってても勝手に訪れた時に何をとち狂ったか知りませんが熱海由来の武将がいた訳でもないのに熱海城を作ってみたりと計画性は感じられません。海沿いの公衆トイレに入ってみれば電球が切れていて怖々と用を足すことになったりといったのを見るとやる気もあまり感じません。
では、なぜ人が熱海に行くかと言えば、やっぱり近いんですよね。
普通電車でも2時間ちょっとで着く上に電車賃も新宿からなら往復で3千円掛からない。
しかも海も近くに広がっている。
大抵の宿なら海まで5分掛からない。
海が近くにあるというだけでテンションは上がります。
想像してみましょう。
疲れて適当に寂れた朽ち果てる直前位のホテルに泊まって適当に温泉に入って、適当に飯喰って酒を飲んで酔っ払って寝る。
でも、それだけだとやっぱり寂しい。
そこで宿の目の前に広がる海岸を潮風を浴びながら適当に散歩する。
これだけで何となく楽しそうでしょ。

更に私は怖くて入っていないですが適当にスナックみたいなのに入ってぼったくられたって良いのです。これだって何となく観光の思い出でしょう(実際に入ってどんな目に遭うのかは知りませんけど)
宿泊代だってバブル期の遺産を活用したおんぼろホテルグループなら相当リーズナブルです。

なので雑旅行で一泊過ごすというなら熱海はやはり立地面で相当つよいです。
逆に何人かで観光もしっかり楽しみたいとなったら大した施設が無いのでレンタカーでも借りて箱根に行った方が楽しめるんじゃないかと思います。

そして今の若者の懐事情を考えると少ない予算でしっかり楽しもうと考えたら私のように取り敢えず行って温泉に入れれば良いやというスケジュールでなく少しでも元を取ろうとしっかり調べると思うんですよ。

定期船から見た初島

定期船から見た初島

そうすると箱根は前述の通り車を用意できないときつい。だから歩いて海を散歩出来てちょっと気を利かせて遊覧船にでも乗って離れ小島の初島にでも船に揺られて行って「なんか行ってみたけど小汚い居酒屋っぽい所で酒飲む位しかやること無かったなぁ」とかぼやいてまた帰ってくれば半日は確実に潰せます。

船と並行して飛ぶユリカモメ

船と並行して飛ぶユリカモメ

更にアドバイスすれば初島に行く船で食パンを1~2枚持って行って適当にばら撒けば海鳥がたかって来てエンペラータイムを味わえます。
(行きの船でそれを見ていて初島の店でかっぱえびせんでも仕入れて王様になろうと思ったのですが、いやいや、おっさんがそれをやるのは相当痛いだろうと思い直したりしていました)

といった具合に1泊2泊位で温泉地でとにかくリーズナブルに過ごしたいという予算の少ない若者がちょっと気取って温泉に行こうと考えたらやっぱり消去法で熱海になると思います。但し3泊だときついかな。

鬼怒川温泉はどうか?

鬼怒太像

鬼怒太像

実は先日も適当に熱海にでも行こうと思ったのですが、たまには違う場所に行ってみるかということで都心から割と近い鬼怒川温泉に行って来ました。
当初は那須温泉を考えたのですが宿泊費として丁度良さそうな部屋の備考欄に設備音が響き渡る可能性有りとあったので、それで夜も眠れないとなったらかなわないので選択肢から除外。
更に鬼怒川温泉は都心から鈍行で行けば3~4時間掛かりますが特急 スペーシアに乗れば2時間ちょっとで到着して那須塩原に鈍行で行く料金とそんなに変わらない。
それと鬼怒川温泉の寂れっぷりも相当なものだと耳にしていたので何となく廃墟を見てみたいと思ったので今回はこちらに行ってみることにしました。
結果として絵にかいたような廃墟は見れませんでしたが大満足です。
駅を出たらいきなり鬼怒川温泉のゆるキャラ?
誰も知らない鬼怒太君が出迎えてくれました。
こういうノリで作ってみましたっていう感じ嫌いじゃありません。流石に熱海城までいくと引いちゃいますけど、これくらいの外しっぷりなら微笑んで見守ることが出来ます。

鬼怒楯岩大吊橋

鬼怒楯岩大吊橋

そして私の泊まった所は建物がボ・・・、いえ歴史ある建物でしたが温泉の泉質が良かった。
宿に着いたら速攻で温泉に入ってビール飲んでゴロゴロしてたら晩御飯の時間になって、飯食ってまた温泉入って部屋でビール飲んでゴロゴロして寝てしまうには最高の環境でした。

他に適当観光は駅から大体10-15分位の所にある鬼怒楯岩大吊橋を渡って左に曲がると古釜の滝、元来た道を戻って楯岩展望台に進んで階段を登ると1時間位かな?の散歩コースがあります。

お陰で私は適当にブラついて一汗かいて宿に帰って温泉に入ってビール飲んでゴロゴロしてたら、直ぐに晩御飯の時間になって、また温泉に入って酒飲んで寝てしまうという雑旅行の極みを過ごせました。
意外と都心から行く鬼怒川温泉は穴場かもしれません。

それでは今日はこの辺で