まともな歯医者を知っていることはそうでないより確実に幸せになれる話

はーい。あなたの腐った歯が抜けましたよ♪どうかしている
はーい。あなたの腐った歯が抜けましたよ♪

歯医者でレジンという被せものを奥歯にしました。
昔、奥歯に虫歯が見つかったことで銀歯を入れたのですが、それから冷たいものを食べると沁みるようになり、激痛ではないものの地味にストレスとなっていたものがようやく解消されました。
ここまでの道のりは長かった・・・。

時は遡ること6年前、奥歯に虫歯が発見された時です。
この時に発見された虫歯は私の想像を超えて進行していました。
すると歯医者さんは突如として知らんおばはんを召還します。そして私はそのおばはんに「まぁこっちにどうぞ」と言われて別室に連行されます。
そこで「セラミック治療について延々と説かれます」保険範囲で収まる銀歯を選ぶのは人として有り得ない位のことを言われます。たった五万円で貴方のセラミックライフが始まるのです。その時のおばちゃんは正にセラミックの伝道者という趣きさえ漂わせていました。
その熱を目の当たりにして私はぶっちゃけ奥歯なんか人に見える訳でもないしお金も掛かるので銀歯で良いですとは言い辛いなぁと思いながら聞いていました。
他にもこんな感じの会話をしました。
「あなたスポーツしますよね?」
「いいえ、しません」
「セラミックは本物の歯と見分けが付かない位によく出来ているんですよ」
「ヘー、ソウナンデスカ、スゴイデスネ」
相手からすると私の反応は糠に釘と受け取られたのか10分位すると、じゃあ私の話はこの位にして次の治療時に答えを聞かせて下さい的なことを言われて、ようやく解放されました。

1週間後に再び訪問した私は問い掛けられます。
「私はあなたの答えを知っていますが念のために聞きます。どんな治療をお望みですか?」
「あ、保険範囲内でお願いします」
その時の引き攣ったおばちゃんの笑顔を今でも覚えています。

そうして歯根を残して奥歯を削り取られ
目出度く銀歯を取り付けられました。
グッバイ奥歯♪
ハロー銀歯♪

こうして生まれ変わった銀歯さんを試してやろうとウキウキで食事をします。
そこで気付きます。
あれ?冷たいものや熱いものを食べると銀歯に沁みて痛い。
なんだこれは!?
次の治療で歯医者行った時に最初に対応してくれた助手?の女性に言います。
「あのー銀歯が冷たいものや熱いものを食べると沁みて痛いのですが・・・」
「え、そうなんですか?じゃあしっかり先生に言った方が良いですよ。それじゃあ私はこの辺で」
ビックリです。他人事です。いや、まぁ実際に助手の人と私は赤の他人には違いないのですが・・・。
いや、違う。そこは同じ歯医者の従業員として適切なアドバイスをくれるとか先生に伝えるとか色々あるんじゃないですか?
そのとき同時に彼女と私の間で今まで取られたコミュニケーションが思い浮かびます。
それはお会計の際に次回の診療予約を取ろうとした時でした「あー、先生は学会で忙しいんで、この週は無理ですね」と言ってニヤリと私に笑いかけてくれて「お、おう」という、どうでも良いやり取りでした。どうでも良いですね。

そして先生がやって来てにっこりして言います。
「歯の方はどうですか?」
「いやぁちょっと沁みるようになっているのですが」
そう言った瞬間、先生がいきなり無表情になってビックリです。
「あ、そうですか、大変ですね」
おまえも他人事かよ!と二度びっくりです。
「いやいや、先生、これはどうにかなりませんか」
そういったやり取りをして歯に、どこら辺が沁みますかねぇとか言いながら歯垢とかを取る際の強い水圧の水を出す機器を銀歯に当て、終いには隣の歯にドリルを当てて「ここですかね?」と言ってきます。「いや、削られたら痛いですよ。それと歯の表面ではなくて噛み合わせ・・・」「はーい、じゃあ3か月経ったら診療予約を入れて下さいというハガキを送るので、そこでね。はい。じゃあ次」
その後は3か月経とうが1年待ってもハガキが送られてくることはありませんでしたとさ。めでたし、めでたし。

とはいえ私の銀歯は沁み続けます。
耐えがたい苦痛では無く小さな痛みとは言え、やはりこれはストレスなのです。
かと言って、このファッキン銀歯を取り付けてくれた上にこちらをクレーマー扱いしている歯医者に行く気は起きませんので違う歯医者に予約を入れます。
そこの先生に銀歯に変えてから沁みるので困っていると伝えます。
「あー、銀歯ね。やっぱり3か月位は様子を見ないとね。やっぱり神経がね」
「あのー、もう一年以上経っているんですが・・・」
「まぁ、取り敢えずクリーニングしたら変わるかもしれないから」
不安で一杯な新しい歯医者さんとのファーストコンタクトです。
クリーニングをしました。
確かに歯垢は取って貰えました。
次の診療時に言います。
「あのー先生、まだ沁みるんですが」
「じゃあ次はね。虫歯がいくつかあるからそれを治療しましょうか」
まぁ虫歯があるのなら仕方ありません。
そのあと2回ほど通って歯をガンガン削られます。
それも終わります。
「それでは、あの先生。銀歯は相変わらず沁みるのですが」
「あー、そう?でも銀歯だとレントゲンで撮れないから分からないからね。様子を見ましょうね」
「え?もう一年ほど様子を見ているのですが・・・」
「じゃあもう少し様子を見ましょう」
ここで診療予約が直ぐに取れて、いつ行っても空いている訳が分かった私は歯が沁みることを受け入れるしかないとここで諦めます。

しかし数年たったある日、気が付きます。
それは正に天啓と言って差し支えないものでした。
あいつら両方ともヤブ医者だっただけじゃね?

そうです。全国の歯医者の数はコンビニよりも多いと聞きます。今まで行った二つの歯医者がヤブであった可能性は充分にあります。取り敢えずGoogle先生にあの二つの歯科医院について調べてみると結構な数の悪評が直ぐにずらずらっと出て来てくれたので、どうやら私は考えられる限り最悪の選択をしていたようです。
そうか、今まで通っていた歯医者はヤブであったか。
仕方ないので今度は評判の良い歯科医院を探すことにします。

そこで行ったのは、
・実際に行ってみて歯科医院の様子を見てみる
・広告費を掛けたことでお客さんの数が一時的に増えている可能性があるので三月ほどお客さんが継続して来ているか様子を見てみる

結果、待合室がおしゃれな感じでいつ表から見ても人が待っている歯医者を見付けます。予約を入れると次の月を指定されます。
これは期待できそうだ。予約がこれだけ取れないということはそれだけ多くの人がこの歯医者の先生を頼っているに違いない。きっと赤ひげの歯医者版がいるに違いないと決めつけます。


グラスドクターの後始末を求めて予約を入れた私は、予約時間に訪れた後も結構な時間を待合室で待たされ、ようやく先生と出会えます。
「あのー歯が沁みるんですが」
「あ、そうですか。じゃあレントゲン撮ってみましょうか」
そう言ってレントゲン室に連れて行かれると顔の周りをスキャニングする為にグルグルと回るレントゲン機で歯を撮られます。
レントゲンの画像を見た先生は
「あー残っている歯根が腫れていますね」
そう言って腐った銀歯を引っこ抜いてくれます。
そのあと通うこと3回。
腐った銀歯から白色で他の歯との違いが分かりにくいレジンにしてくれた上に奥歯も沁みなくなりました。

良かった。
今回の一連の出来事を経て私はようやく理解出来ました。
まともな歯医者を知っているということは幸運なことなのだと。

今回、学んだのは下記になります。
・歯医者の先生の腕には上手い下手がある
(どうも私の物を噛む力が強いことも原因に含まれるという話をされたので、推測するに最初の歯医者で入れた銀歯が他の歯よりも若干高くなっていたことで銀歯に余計な負荷が掛かることで歯根が腫れていたのではないかと想像しています)
治療器具は最新のものがあるに越したことはない
(2番目に行った歯医者ではレントゲンが撮れないと追っ払われた訳ですが、最後に行った歯医者さんにあるレントゲン機では撮れた訳ですから、単純に症状に応じて使用する事の出来る機材の有る無しの問題もあったのだろうと今では思います)

以上のことを知らず歯医者なんてどこでも一緒だろと思っていたが為に6年もの長き渡り銀歯が沁みるという苦痛を味わう羽目になっていたのですが、今回の歯科医院に初めに行っていたなら、そんな目に遭う事も無かった訳です。
たかが歯医者と侮るなかれ。歯のトラブルに見舞われた際に良い歯医者に掛かれるかどうかは大きな違いとなりますので皆さんも注意してください。

それでは今日はこの辺で