戦争をなくす方法

原爆ドーム 徒然日記

平和とは、敵同士が損得勘定で
戦争を避けることにほかならない

この帯の文章が気になったので
「戦争と交渉の経済学: 人はなぜ戦うのか」
著者:クリストファー・ブラットマン
翻訳:神月 謙一
を読み始めて思ったことを書いてみます。

戦争をしたら損をする

戦争をすれば何が起きるか分かりません。
人が死ぬかもしれない。
大規模な攻撃によって施設が破壊されるかもしれない。
それどころか戦火が飛び火して世界中が戦争に巻き込まれるかもしれない。
多くの場合、戦争によって生じる損害というのは規模の大きさと見えない繋がり等により予測の付きづらいものです。

ウクライナ危機の場合

2022年2月24日 ロシアがウクライナに侵略を開始します。
現在も戦争は継続中です。
個人的にはウクライナに頑張って欲しいと思っていますが、同時にこの戦争の影響による物価高は本当に勘弁してほしいとも思っています。

ロシアの主な輸出品目は石油、天然ガスといったエネルギー資源と食料。
ウクライナの主な輸出品目は穀物となっており、両国の衝突は思いっきり日本の物価にも影響しています。
家庭で使っているガスや電気料金の値上がりに驚いたのは私だけではない筈です。
(国の補助金が入ってこの現状なので、これが無かったらどうなっていたことか・・・。怖いので試算もしていません)

ロシアとウクライナの経済規模

IMFの2021年の名目GDPの規模と占める割合です。
ロシア:名目GDP1.8兆ドルで割合は1.8%で世界11位
ウクライナ:名目GDP 0.2兆ドルで割合0.2%で世界54位
両国合わせて2%に過ぎません。
そうであるにも関わらずこれ程の影響があるのです。

私は基本的に戦争には反対です。
これほどの影響が出るなら尚更に反対です。
やはり生活は大事だと思うのですよ。

投資は戦争をなくす?

先ずイスラエルとパレスチナは宗教的にも領土的にも対立しています。
両国の和平の為に米国が間に立っていますが一向にその兆しは見えません。
現在も互いに憎み合っています。

経済学者サミトラ・ジャーとモーゼス・シャヨとで行われた研究です。
内容はイスラエル人はイスラエルの経済がパレスチナと結び付いていた際に、どのような影響が出るのかを調べてものです。

行われたのは勝敗予想の難しい選挙前。
被験者はイスラエル人1350人
その半分に取引する為の株を与えます。
参加者はイスラエルとパレスチナ株を組み合わせて持ちます。
彼等は株の値動きに注目します。
やがて政治的な活動が株にどのような影響を与えるのかにも注目するようになります。
結果として株の取り引きをしていた被験者は株の取り引きをしていなかった残りの半分と比べて和平交渉を提案した政党に投票する傾向が20%高かったのだそうです。

このように戦争が自分の損失に繋がることが判明した場合に、それを避ける傾向が生まれるのは確かなようです。

米中の場合

米中が覇権を競っていますが実際に武力衝突が起きる可能性は低いと思っています。
中国は米国の国債を世界で2番目に多く所有しており外貨準備高は3兆ドル。
公表はされていませんが中国の外貨準備の6割は米ドルと言われています。
従って中国は米ドルで1.8兆ドルの資産を所持していると推測できます。

もし米中が戦争となった場合に米国債は暴落します。
米ドルも暴落する可能性が高い。

そのため両国とも互いを忌まわしく思っているでしょうが戦争となった場合に経済的な部分だけでも損失が大き過ぎる上にどんな影響が表れるか予測もできない。
更に実際に両国が戦争となれば世界中を巻き込んだ世界大戦へと発展する可能性があり、その規模が大きすぎるが故に勝てる公算も見出せない現状で開戦には踏み切る選択は取れない。
(もちろん水面下でお互いに殴り合っているとも言える状況ではありますが)

結論

互いに戦争となって殺し合った国同士がお互いを許して平和の道を歩むことは非常に難しいです。

例えば戦争で自分の家族や恋人、友人を殺された場合に、殺したその相手を許すことが出来るか?と問われればやはり難しい。

しかし人には生活があります。
家族も養う必要がある。
現実問題として、家族を飢えさせてまで戦争を継続したいかと問われれば、やはりそれも難しい。
そうなると相手が憎くて仕方なくても互いに殺し合うことは止めようという決断は出来るのかもしれません。

戦争を無くす為には片方が完全な勝利を収めるでなく、距離を取って離れることでもなく、互いに利益を持った繋がりを世界中に張り巡らされることが出来た時に実現出来るのかもしれません。

このように考えると経済によって平和が保たれている姿は歪です。
しかし平和は保たれる。

そんなことを思ったので書いてみました。
本日はこの辺で

参考資料:
「戦争と交渉の経済学: 人はなぜ戦うのか」
著者:クリストファー・ブラットマン
翻訳:神月 謙一

戦争は起こす側が利益になると判断した際に発生するという身も蓋もない考え方。それだけではないと思うがそういった側面を含んでいるのも事実だと思う。

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戦争と交渉の経済学:人はなぜ戦うのか

 

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