日本と韓国の両国それぞれ持つ特異性は友好関係の構築を許さない

飛び掛られる 社会派気取り

前回は「日本人攻略マニュアル」について書きましたが、今回は日本と韓国が相容れない理由について書いてみます。そして日本と韓国の間には戦争問題が常に存在していますが、今回ここで過去の歴史云々については問いません。

日本と韓国の両国の関係というのは日本が韓国に戦時のことについて謝罪を続けてきたというものになると思うのですが、日本が今までの対応を継続していく限り、残念ながら両国の関係が改善されることは無いのだろうと思っています。

先ず日本人の持つ特異性について書いてみたいと思います。
日本人は罪を水に流すことを美徳とする風潮があります。例えば芸能人で麻薬を使用した廉で逮捕されたとしたとしても、ある程度の年月が経てば芸能界に復帰することがあります。これは罪が償われて禊が済んだという認識があるからだと思います。そして、この禊を祓い罪を水に流すという感覚は世界中で珍しい感覚であるということを理解する必要があります。
人は他人を評価する際には気づかずに自分の持つ常識のようなものを評価基準に置きがちです。その為に判断を誤ることも起きるかと思います。日本にとって韓国がそれにあたると考えています。

日本の特異性を示す例として政治的な例えで行くと2016年にアメリカのオバマ大統領が広島を訪れ核兵器廃絶を訴えました。しかし、この訪問の際に謝罪は行われませんでした。しかし、これを日本人がこれに対して感情的に大きく問題として扱ってはいませんでした。これは戦時から長い時間が過ぎた事、そしてアメリカは友好国であり、その関係性を築くにあたって負の感情というものが利益には繋がらないというという理性的な考えが働いてもいると思うのですが、日本人特有の年月が過ぎ、今まで友好国として関係性を築いてきたという理解から禊が済んでいるという認識が働いたのではないかと思えます。
もし、アメリカが他国に対して同じように原爆を落として、その国を訪問したとすれば、日本のように謝罪を求めることが無い等ということは基本的には有り得ません。他国であればオバマは謝罪する訳でもないのに何をしに来たの?となるのが通常です。
アメリカは原爆を日本に落として戦勝者として東京裁判で好きなように戦争犯罪者のレッテルを貼っていたぶり、尚且つ空襲によって兵士ではない一般人何万人をもの死傷者数を出して許すことが出来るのは日本だけです。他の国では通常起き得ない出来事であることを外国と付き合いの生じる日本人は覚えて置いた方が良いように思えます。

繰り返しとなりますが日本人には罪を水に流すことを良しとする考えがありますが、この感覚は日本特有のもので韓国に限らず外国では稀なものです。つまり付き合いを継続することで、やがて日本を敵と考える韓国が過去の出来事を水に流して友好的になれるという期待があったと思うのですが、それは有り得ないと言わざるを得ません。日本と韓国の人は見た目が似ていても其々の持つ文化や考え方は全く別のものであるという前提があることを意識しないといけないのだと思います。過去を水に流すことを相手に求めるというのは日本人特有の感覚を相手に求める幻想に過ぎないことを理解することが必要です。

次に「恨(ハン)」という言葉についてです。私たち日本人は相手を恨むということについてネガティブな印象を持っているのではないかと思います。事実、日本でも恨み骨髄に達したとなれば神社の御神木に五寸釘で藁人形を打ち付けることで相手を呪うという「呪いの藁人形」なる呪術行為も存在しています。しかし、これには「人を呪わば穴二つ」というように相手を恨むということは自分にも呪いが返って来るといったように、余りにも強い恨みは自らをも蝕んで行くという「恨む」という行為を戒める言葉も同時に存在しています。
それに対して韓国に於いて「恨(ハン)」という言葉は文字通り相手を憎むという意味と共に、意志を貫徹するというポジティブな意味も同時に持っています。実際に彼等の持つ被害者意識と反日活動が対日本に於いて交渉を優位に運び更に技術や資金を得る利益を得る手段として充分に機能して来たと考えれば彼等のイメージする「恨(ハン)」の通り彼等にプラスに働いています。そう考えると日本を許すという行為は韓国にとって自分たちの利益が損なわれるだけの行為です。

故に今後も韓国で反日行為は継続して続けられる筈です。もしも自分が韓国で生まれていたら日本を憎むでしょう。それは韓国にとって利益に繋がるからです。

もしも彼等と友好的な繋がりを持ちたいと考えるのであれば歴史的な問題について白黒を明確につけて徹底的な戦いを行う。もしくは何らかの反日活動を行うのを停止させることを条件に取引を行うのであれば、それを破った際のペナルティを付けることが必要だったのだろうと思います。例えば2015年12月28日に結ばれた韓慰安婦合意についてを挙げると、この合意を受けて安倍晋三首相は日本国の内閣総理大臣として慰安婦に対して心からおわびと反省の気持ちを表明しました。これは日本が慰安婦の存在をあらためて認めたということで事実として裏付ける行為となりました。そして韓国の大統領が文在寅大統領に代わったいま両国の同意の証として設立された慰安婦財団の解散に着手しようとしています。これも彼等にとってみれば日本からのペナルティが設定されていない以上、日本から慰安婦に対しての裏付けだけを得ることになり、文在寅大統領という為政者の立場から見れば悪の日本に屈しない強い韓国をアピールして韓国民からの支持率を上げることが出来るというメリットしかないのです。また経済的に韓国と日本の関係が弱くなっている現状がそれに拍車を掛けているのでしょう。

つまり韓国にとって日本を感情的にも利害関係からも許す理由が存在しないのです。これが現状に於いて日本と韓国という国同士が相容れることが出来ないと考える理由です。