残念ながら前回から続いています。
前回まいばすけっとからのメールで一点書き漏れがありました。
メーカーの立ち会いのもとで話し合いを提案されていました。
しかし、まいばすけっとは騒音について規定内で問題ないという態度です。
低周波音も発生していないと言って来ています。
前回、設置業者であるフクシマガリレイ株式会社を含めた話し合いの際には騒音計で計測すると言っていましたが騒音計を出すこともせずに本来の計測場所から遠く離れた位置で計測した数値は環境基準をクリアしていると言い張るのみでした。
騒音を出していると思われる室外機は三菱電機製の 三菱一体空冷式スクロール別コンデンシングユニットECOV-D30WA ×1台とECOV-D45WA×2台です。
しかし原因となっている室外機の設置と運用をしているのはフクシマガリレイ株式会社。
三菱電機さんだけでは解決しないのでは?と思い実際に話し合った所を想像してみます。
三菱電機さんが来た場合の想像
室外機のメーカーである三菱電機の人が人が来たとして言われることを想像してみます。
「あの~、確かに室外機のメーカーは三菱ですけど、
運用はフクシマガリレイ株式会社です。
従って室外機に繋がれている機器が何なのか分からないですし、
その機器がどういった設定になっているのかも分からないので答えられません。
尚且つ標準で59dB程度の騒音は出るようになっているのでこれは仕様です。
更に言えばちゃんと据付工事説明書通りに設置してください」
「あ、はい。なんかすみません」
と言う展開になるとしか思えないんですよね。
それぞれ説明します。
設置と運用はフクシマガリレイ株式会社
設置と運用が正常に運用されているのかどうかメーカーさんでは分からないんですよね。
室外機に接続されている冷蔵庫の状態も三菱さんの責任ではない。
これは素人考えですが、当該室外機が負担できる以上の負荷を与える機器が接続されていれば、そりゃあ騒音も出て来るでしょう。
それはフクシマガリレイ株式会社の担当かまいばすけっとに機器に詳しい人がいるならその人にしか分からない。
三菱電機の人が担当していないんだから当然です。
標準運用で50dBを超える仕様にもなっています
三菱電機のHPで騒音分析表が公開されているので一部抜粋します。
ECOV-D30WA騒音分析表
これもその通りです。47dBが最低値であっても反響や周囲の影響で表示値より大きなものになるのが普通です。
騒音値が59dBになるものと47dBに分かれる違いは目標凝縮温度になり、外気温度との違いが小さい方が電気代が節約できます。
利益を追求する企業がどちらを選択するのか。
まぁどっちにしろ環境基準を超えた騒音が夜間も出続けている状態ですけどね。
そして環境省で定めた騒音の環境基準を超える騒音値は夜間50dB。
下の図で言うと地域の類型ではCにあたります。
下の図の通りですが当該機器のECOV-D30WA 騒音分析表表を見ると
騒音値は47dB~59dBが標準で出るようになっています。
つまり環境基準を超える騒音が出るのは仕様です。
実際に私が騒音検定を受けた騒音計で計測した際の騒音値もほぼ60dB。
私が計測しているのは冷蔵庫の室外機だと思うのですが冷蔵庫の温度が下がれば冷やすので室外機がうるさくなり、冷えていれば静かになるというのを延々と繰り返しています。
おそらく私が三菱さんに
「おたくの作った室外機からの騒音が環境省の定めた騒音の環境基準を超えているんです。どうしてくれるんですか!」
と言ったとすると返って来るセリフは
「仕様です」
「あ、はい。すみません」
ってなるんですよね。
据付工事説明書通りに設置してください
更に据付工事説明書通りに設置されていない状態で私たちに言われても・・・と言われてしまうと「全くその通りですね・・・(汗)」となるのがオチです。
やはりどう考えても私が話し合う意味が無いんですよ。
まず下の図が実際に取り付けられている状態です。
据付工事説明書に書いてある設置方法です。
>基礎が弱い場合や水平でない場合は異常振動や異常騒音の発生原因になります。
→
据付られている基礎部分はタイルの上ですね(汗)
>ユニットの基礎はコンクリートで作られ、振動を吸収しユニットを支えるための基礎の質量は支えるユニットの約3倍以上必要です。
→
丁度、建物の表側で新築マンションが建設中だったので建物の外縁部分はどのような処理をしているのだろうと覗いてみます。
普通に土を固めた地面ですね。
たぶんですけどまいばすけっとの室外機の基礎になっているタイルの下は普通に地面だと思います。
大昔からあるタイルの上に無理矢理設置している状態。
更に加えて言うと室外機を載せた架台を含めたユニットを取り付ける場合なんですが、同じく三菱の架台の説明書を見てみます。
三菱電機製の架台の説明書にも防振パッドを挟んで強固に固定してくださいとあります。
取り付け部分を見てみます。
3台の内の1台の奥の脚は防振パッドなんか無いですね(汗)
取り付けたタイルに振動がダイレクトに伝わるようになっています。
室外機の3台全ての前脚に付いているのは固定する為でなく高さを揃える為のものです。従って防振効果も無い。
寧ろ室外機の振動で微妙に削れて振動を増幅させる効果がありそうです。しかもよく見るとタイルからちょっとはみ出してるので不安が増しています。
更に言うと、向かって一番左側に設置された室外機の下に点検口を発見します。
測ってみると概ね50×50cm程度の大きさです。
中にはあるのは排水桝でそれが室外機の下を通っています。
ついでに向かって一番右側に設置されている室外機下にも点検口があるのを発見します。
どうもこの右側の室外機からの騒音が顕著であるように感じるのですが、その下にも点検口が有り、更にその右側には建物上部から繋がる排水管がタイルの下に潜るように地下に繋がっています。そうなると水道管の中は空洞。それが左側にある2つの点検口を横断するように水道管に繋がっているのだと考えられます。
(でも、二つある点検口の両方とも室外機に塞がれているのですが点検する必要が生じた時はどうするんだろう?)
室外機は1台100㎏以上ある機器が3台で架台も含めると500kgはありそうです。
据付説明書には1500kgを支える質量が必要になります。
ユニットの基礎はコンクリートで作られて、振動を吸収しユニットを支えるための基礎の質量は支えるユニットの約3倍以上が必要です。
引用:「三菱電機据付説明書」
室外機の基礎はコンクリートで作られておらずタイルの上に固定された脚部に防振パッドも挟んでいない(奥側の2台は後ろ脚を挟み1台は挟まず、前脚は全て挟んでいない)
更に室外機の下を排水管が通っている。
もしかして室外機の振動をタイル下と地面の間にある空間と排水管の通る空間部分で増幅させてない?
>基礎が弱い場合や水平でない場合は異常振動や異常騒音の発生原因になります
→
基礎が強固である必要性について言うと、設置機器の振動を抑えきれずに低周波音の原因となるケースがあるからです。
その為に機器の振動を抑えることで対策とした事例などもあります。
下の例は機械プレスですが環境省で出している低周波音対策事例から抜粋しました。
ただこの振動している音が機体からのものか設置によるものなのか、この室外機に接続されている冷蔵庫が原因なのか或いはそれらの複合要因なのかが分からないんですよね。
現状で言えるのは、
・室外機が環境省の定めた騒音の基準値を超えるレベルの騒音を発生させている
・室外機がメーカーの定めた据付説明書の通りに設置されていない
以上の2点です。
やっぱり三菱電機の人に来て貰う意味はないのでは?
以上のように現時点に於いては設置や接続機器の状況が不明な状態では室外機の不良であるという断定が出来ない現状で三菱の人に来て貰う意味があるとは思えない。
且つ、まいばすけっと側と現場で話し合うとなった際にまいばすけっと側は騒音計を持ってくると言いながら、私が来る前に計測して環境基準を超える騒音の存在を確認して都合が悪いと判断したのか騒音計を出す様子も見せず、それどころか本来の計測場所から10m程度離れた音の届かない場所で計測した数値で騒音は存在しないと言いくるめようとして来ていました。
そんな人たちと現時点では関係の無い三菱電機の人を交えて話し合う意味があるのでしょうか?
以前、現場で話した時の様子はこちら
そもそも解決する気があるなら先ず騒音計できちんと所定の位置で計測する所から始めて貰えませんか?と言うのが私が率直に思う所なのですが、おそらくまいばすけっとは現状を把握していると思います。
つまり彼等は室外機を取り付けてはいけない場所に取り付けています。
その対策を行う場合にざっくり以下の作業が必要になります。
・室外機の基礎部分の工事
・遮音壁を設置するなどの工事
・対策が効果を発揮しているのか調査
・以下の作業が終わるまで店を休む
結構な額が掛かりそうです。
そう考えるとイオングループからすれば弱い一個人を踏み潰して黙らせた方がコストも掛からなくて良いと判断したということですね。
これがイオングループのまいばすけっとが騒音公害とも言える状況で対策を取らず騒音発生自体を無かったことにする理由なんでしょうね。
早く静かな生活に戻りたい。